化粧垂木と茅負

2023/05/18

先日は無事に上棟式も終えて、次は梅雨に入る前に雨仕舞いを進めるべく

早速、化粧垂木と茅負の施工が始まりました。

ヒノキの化粧垂木
化粧垂木の先端木口。 反りのことを考慮して木表が下にくるようにしています。
須弥壇の天井は化粧垂木を現しにする予定です。

続いて茅負です。

茅負は一般的な木造住宅でいうところの広小舞にあたり、裏甲とともに軒反りを表すための重要な部材です。

化粧垂木の上に直交して置かれているのが茅負。
軒先の隅に行くにつれて緩やかに反っていっています。
茅負の四隅はM12の両引きボルトで引いています。
その他水平な箇所はM10の両引きボルトで引いています。

化粧垂木が取り付き、軒先のアウトラインが姿を現しました。

茅負の反りは鉋で削って加工しているそうで、ピシッと納まった隅木と茅負の取り合いを見て、宮大工さんの精緻な手仕事に感動しました。

また、化粧垂木で小さい節があるものは見えにくい裏側に使ったり、綺麗な木目のものは正面に使用したりと、細やかな気づかいが大変勉強になりました。

次回は裏甲の施工に入っていきます。

(スタッフI)