軒付けと野垂木

2023/07/20

軒付けは木板を裏甲にのせて野地板を張って納めています。

昔は瓦の腮がなく瓦座と茅負が一体の形式で軒先が水平に近いゆるい勾配であったため、雨水が瓦の鼻で切れず茅負が傷んでいたそう。

そこで水切りを良くするために野垂木を使って屋根勾配を大きくするとともに軒先の厚みが増したので、裏甲や軒付けが生まれたそうです。

先端は裏甲や茅負と同様に反っています。前板は屋根板金が巻かれます。

続いて野垂木の施工です。

施工中の野垂木

野垂木も完全に隠れてしまうので、製材しているものの表面は荒らしいままです。

いよいよ屋根の輪郭が見えてきました。

(スタッフI)