徳島県営住宅新浜町団地2号棟【外観編】

俯瞰

俯瞰

物件情報

所 在 地…徳島市新浜町1-5
延床面積…1727.31㎡
構  造…木造4階建て 一部,
     鉄筋コンクリート造
【設計】
建築…内野・島津・カワグチテイ
   設計共同体
   ・カワグチテイ建築計画
   ・島津臣志建築設計事務所
   ・内野設計
構造…長谷川大輔構造計画
設備…上久保設備設計
【監理】
建築…スバル設計
構造…長谷川大輔構造計画
設備…上久保設備設計
監理アドバイザリー…
   内野・島津・カワグチテイ
   設計共同体
【施工】
施工…亀井組・岡田組特定建設
    工事共同企業体
写真提供…笹の倉舎/笹倉洋平
日本初の『現し木造4階建て共同住宅』です。
徳島県主催の設計競技で最優秀賞を受賞。910モジュールと在来軸組工法を採用することで全国の木造中高層共同住宅のモデルとなる建築を目指しました。
330mm角大断面集成材の柱・梁の軸組構造で、2019年の建築基準法の改正で新たに定められた『避難時倒壊防止検証法』を用いて主要構造部を75分準耐火構造としています。
ここの校区の小中学校出身の内野は、コンペ期間中には知己を通じて地元の方々を訪ねていろんな話を聞くことができました。
設計JVメンバーみんなで行ったフィールドリサーチを経て、『間の間』という共用廊下と住戸の中間領域を設け、住人同士のコミュニケーションや単身の高齢者の日常的な見守りの役割など、新浜界隈の中間的な土地利用の特性を敷地内や住棟内に立体的に引込み、町とつながったファサードをつくりました。
密に絡み合う防耐火、構造、設備、遮音、建築計画、木材調達を相互に行き来し統合を図ることで、木造軸組みらしい開放感のある建築が実現しました。
  • 北東の空より

    北東の空より

  • 西の空より

    西の空より

  • バス通りから見る
中庭を挟んで共用廊下が向かい合い,『間の間』を通して生活の様子が現れ見守り合う

    バス通りから見る 中庭を挟んで共用廊下が向かい合い,『間の間』を通して生活の様子が現れ見守り合う

  • 北棟南側外観
柱・梁は告示で規定される最小断面である燃え代65㎜と残存断面200㎜を合わせた330㎜角の集成材
大開口を確保するためのブレースは150×240㎜のヒノキ材

    北棟南側外観 柱・梁は告示で規定される最小断面である燃え代65㎜と残存断面200㎜を合わせた330㎜角の集成材 大開口を確保するためのブレースは150×240㎜のヒノキ材

  • 北棟南側外観近景
各住戸の共用廊下に沿って間の間とエコシャフト(室内の水回りコアと隣接)が現れる

    北棟南側外観近景 各住戸の共用廊下に沿って間の間とエコシャフト(室内の水回りコアと隣接)が現れる

  • 南棟南側外観
外部バルコニーは設けずに共用廊下側のエコシャフト~水回りから外壁面に洗濯、物干しのユーティリティを設けた

    南棟南側外観 外部バルコニーは設けずに共用廊下側のエコシャフト~水回りから外壁面に洗濯、物干しのユーティリティを設けた

  • 北棟4階共用廊下とCタイプのテラスを見る
最上階の天井面を75分準耐火構造として陸屋根形状で準耐火建築を完結させることで,こう配屋根はいわば置き屋根となり,軒裏の垂木を現しにできた

    北棟4階共用廊下とCタイプのテラスを見る 最上階の天井面を75分準耐火構造として陸屋根形状で準耐火建築を完結させることで,こう配屋根はいわば置き屋根となり,軒裏の垂木を現しにできた

  • 北棟4階共用廊下.集成材柱は910㎜モジュールをベースに3,412.5㎜,2,047.5mmで並ぶ

    北棟4階共用廊下.集成材柱は910㎜モジュールをベースに3,412.5㎜,2,047.5mmで並ぶ

  • 木造部分を1,000㎡に抑えるRC造の渡り廊下から北棟を見る.

    木造部分を1,000㎡に抑えるRC造の渡り廊下から北棟を見る.

  • エコシャフト見上げ.浴室や居室に換気・採光を取り入れると共に配管,給湯器を外部で集約し,メンテナンスしやすくした

    エコシャフト見上げ.浴室や居室に換気・採光を取り入れると共に配管,給湯器を外部で集約し,メンテナンスしやすくした

  • 夕景 バス通りから見る

    夕景 バス通りから見る

  • 夕景 北棟南側外観

    夕景 北棟南側外観

  • 夕景 西より見る

    夕景 西より見る