藤本壮介建築展
まったく言葉不足ながらも、やっぱり感じたことはそれなりに書いとこ。
あれ、あの人のあれも、この人のこれも、まあまあ源泉は藤本さんなん?って思ったまずは。膨大なスタディとスケッチ。既視感がすごかったなー。自分の作品として出した、いろんな建築家のオリジナルに見えて、いやいやこっちが、藤本さんの思索が元なんかなと何回も思ったな。あと、後半で日本建築の来し方が年表になってて、そこに記録されてる建築は、藤本さん自身が共鳴した建築なんだろなと。あれ、あれ入ってないな、これ無いな、「建築の日本展」にあったものも結構漏れてる。ああ、そういうことかと思いました。これは藤本観日本建築史ですな。わいの師匠が入ってなくて残念やけど…
で、藤本建築には三つの根源的な要素があって、これは1と2、これは3、これは全部かなーっていう整理に、だんだん、うわーッと怖くなったな。後付けでは決してできない、結果自由自在な、建築へのあらかじめ整理された取り組み方。やっぱかしこいんよな。が、そもそも独立前からすでに見通せていたんだろなーって感じ。万博リングモデルもあって、スケールも何も、ここまでやるかって感じもごっつかったけど、いやそれも壮大な藤本建築の中ではほんの一部やなと感じさせられた。壮介やしな名前からして。
ネタバレはあかんけど、建築展ですかこれ、こんなの見たことないですってプレゼンが後半からまた押し寄せるんじょ。未来まで。70年万博の岡本太郎は、批評は人間の本能だと言い、その後の建築家は結構みんな、今の否定から始める人が多かった(多分)けど、藤本さんは、いわば太陽みたいな、生まれつき前向きな建築家やなと思いました。あっけらかんと、笑いながら、シュシュっとやり遂げていく。これが、万博の討論会で「リングの上で踊りくるう」と言ってしまえる藤本さんなんやな。かっこえーな!
その上で、自分のやるべきこと、わいにできることがいっそう鮮明に見えてきて、感謝感激雨あられ(古いって)笑笑 まあ、やっぱりボキャ貧。藤本さんという全建築人と、ほんのちっちゃな自分を洗い出す、すんごい機会やなーと思いました。とさ。写真は、元の木がなんだったかわからない、とある現場のノウゼンカズラ花盛り笑笑
