TGV
パリ出てしばらくしたら、果てしない草原の風景がつづく。リヨンの手前辺りまで、街らしい街もなく、道路すらほぼ横切らず、高架でもなく、金網があったりなかったりするくらいで、線路とその周りの間に時差がある感じやな。「昔の村を草原を、線路幅だけ切り取って」現代のTGV走らせてもろてます、みたいな。オーギュスタンベルクが、草原の風景を見てああ牧歌的やなあと感じるかもしれんけど、いやいやそれせーんぶ人の手が入った人口の風景っていうことでよ、っていうたんを思い出しながら。たまに木が生えてるけど人工林が多くて、雑木林もあんまりみない。つまりほんまに人がコントロールしてる土地なんやな。組積造(か、木造で左官壁?)に木屋根に瓦ぶきで、使わなくなってつぶれてもそのまま風化しそうな穀物倉庫がたまに見えるくらいで、ほんまずーっと草原。麦畑?牧草?日本の田畑みたいに耕作してる感じすら見えず。
車窓から、たまに自動車が見える。道は舗装されてなくて、泥だらけの。カングー率高し。めっちゃ多い。後部の横の窓はなくて、ボディと同じ白。はたらくくるま感がええなあ。何年か前に白いカングーに乗り始めたとき、レオが「これフランスの軽トラ~」いよったな。まさにそうやな。マルセイユで街中で見るのもおんなじ感じ。シトロエンもプジョーも、おんなじタイプのんがあって、みんな窓はおんなし。中型大型になってもスタイルはおんなじで、なんかめっちゃおしゃれにわいには見える。
TGVの中はみーんなスマホ。席をむき合わせてるグループも、会話も一切なくみーんなスマホ。日本なら缶ビールぷしっていく人が多い(わいも)けど、みんなコーラとか水やな。「目を離したらいい風景見逃すぞー!」と思ってわいはずーっと外見よるんやけど、まあ彼らには珍しくもないんだろけどな。人工物がない(いやだからその草原が人工物じゃって)というか、工業製品がない景色に心あらわれたなあ。翌日のパーティでこの話したら、「それはあんた、言うたげてよそのフランス人たちに」って。おもっしょい。リヨンが近づくと様子が変わって、そこから南はけっこう普通に工場もあるし家もあるしだったな。
そうそう、発電用の風車はたまに並んでたりするけど、メガソーラーみたいなのは全くなかったな。「いずれどうなるか」を、民族としてわきまえとんだろか。得になるならなりふり構わず、っていう感じが一切ないな。国として許してないんかな。美徳やな。
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