海部観光という
会社を共に築き上げてきた従業員を守った打山元会長。
常々、お客さんが最優先じゃとおっしゃる会長。
そもそも会長は長距離トラックのドライバー。
旧日和佐町山河内出身で、
「まちの小学生の修学旅行は大型バスで奈良京都やけど
県南の子ぉらは小さいバスで高松だったんよな。
かわいそうでなあ。その子らを大型バスに乗せて奈良や京都に
連れていったげたいと思てバス始めたんよ」
いつどこでご一緒してても、バスが目的地に到着した
一報がドライバーの方から会長の電話にかかってくる。
学校も公共建築も木造建築にという話をしたら、
「犯罪が減るな」と会長。
海部観光のバスは東京行きも大阪行きも始発は津乃峰で
下りの終着も津乃峰。
「遊びに行くんでも仕事でも、徳島でバス乗るときはみな元気なし
夢にあふれとるでえ。ほなけんど寛げんバスに一晩乗ったら
足はむくむし疲れ果ててバス降りるわなあ。
ほれをどないかしたあて三列とかいろいろとやってきたんやけどな。
もっと、最高のバスつくりたいんよ」
と、会長から相談受けたのが十年前の今頃。
3.11発災の春に12席の寝台特急「マイフローラ」就航。 →リンク
その夏、社員寮を作る相談をうけて現地に行ったら
眼前には田んぼが広がる津波の心配のないのどかな高台。
「木造仮設住宅のつもりで設計していいですか?」
言うてみたら
「いずれ徳島にもいるわなあ」
と快諾。
翌年、緊急住宅試行「内原の風社」竣工→リンク
徳島についたら朝6時だろ?
まだ店もあいとらんしくつろいでほしいでえなあ。
続いて、マッサージチェアのある休憩室やシャワー室まである
海部観光バスオアシス竣工 →リンク
いっつも次のアイデアが浮かんだら電話くださって
「センセちゃんと考えといてよー」と。
内野設計、この十年打山会長にひっついてなんとかやってきました。
会長の人生そのものである海部観光に幸あれ。
本当にお疲れさまでした。
(会長は元気です笑 写真はいつかの新聞記事から)
いただいたコメント
残念、無念!
なあー